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メルセデス・ベンツの現行Sクラスの特徴を一挙紹介!他のモデルとの違いは?

メルセデス・ベンツのSクラスは、グループのフラッグシップモデルで、SはSpecialを表しています。2020年9月に7代目となるW223がお披露目され、日本では2021年1月から販売を開始しました。

流麗な曲線を描くエクステリア、重厚で高級感溢れる躯体、優れた燃費性能と排ガス浄化機構を取り入れた最新の技術力。どれをとっても、高級車メルセデス・ベンツブランドのフラッグシップモデルの名に引けを取らない優れた自動車です。

この記事では、現行のSクラスの特長を紹介します。

7代目 W223のモデルラインナップ

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1972年に登場したW116からSクラスの名が冠されるようになりました。それまで縦目型のヘッドライトが大きく変更され、より現代的なデザインになったタイミングでした。

W116は戦後最大級となる6,900ccのV8エンジンのモデルがラインアップされていました。また、1978年からは早くもABSが搭載されています。Sクラスは、誕生した当初から最新のテクノロジーを盛り込んだモデルとして知られています。

現行のSクラスは、「センシュアル・ピュリティ」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、 「現代に求められるラグジュアリー」を再定義して開発されたモデルです。

「センシュアル・ピュリティ」は官能的純粋を意味するデザイン用語で、このテーマをもとに曲線を多用した彫刻的な美しさを表出させました。最新型の艶やかな凹凸面は、これまでになかったものです。

現行Sクラスのモデル・グレードの概要は以下の通りです。

種類S 400 d 4MATICS 400 d 4MATIC longS 500 4MATIC(ISG搭載モデル)S 500 4MATIC long(ISG搭載モデル)S 580 4MATIC(ISG搭載モデル)S 580 4MATIC long(ISG搭載モデル)S 580 e 4MATIC long
価格¥14,150,000¥18,050,000¥15,050,000¥18,550,000¥17,050,000¥20,800,000¥20,500,000
エンジン直列6気筒DOHCターボ+電動スーパーチャージャー

または

直列6気筒ディーゼルエンジン

直列6気筒DOHCターボ+電動スーパーチャージャー

または

直列6気筒ディーゼルエンジン

直列6気筒DOHCターボ+電動スーパーチャージャー直列6気筒DOHCターボ+電動スーパーチャージャーV型8気筒ツインターボエンジンV型8気筒ツインターボエンジン直列6気筒+電気モーター
燃費12.5km/l11.2km/l10.8km/l11.0km/l8.8km/l8.7km/l11.2km/l

 

究極のラグジュアリーカーMercedes-Maybach SClassとは?

メルセデス・ベンツには「マイバッハ」というサブブランドがあります。現在、マイバッハは「メルセデス・マイバッハSクラス」として販売されています。

マイバッハは1909年にドイツで創業した歴史あるエンジン製造会社で、1966年にダイムラー・ベンツの傘下に入りました。1969年に改名されましたが、2002年にマイバッハの名が復活。メルセデス・ベンツの高級ブランドの1つとなりました。

2011年に業績不振によってブランドの廃止を発表。しかし2014年にサブブランド「メルセデス・マイバッハ」として再復活しました。

Mercedes-Maybach S 580 4MATICの販売価格は3,060万円。高額ですが、安定性と静粛性に優れており、自動車に乗っている感覚がなくなるほど極上の乗り心地と言われています。

これは細部にまで徹底的にこだわっているからで、エアコンの送風用小型モーターにまでラバーを使い、取り付けを行っています。わずかな揺れさえも排除しようという技術者の意気込みが感じられます。

中古市場でも2,000万円台後半で取引されており、人気が衰えない高級車の一つです。

Sクラスの特徴

Sクラスのフルモデルチェンジは7年ぶり。メルセデス・ベンツはブランドへの強い愛着を持つファンに支えられていますが、現行モデルは従来のファンだけでなく、新規ユーザーの取り込みを狙いました。

特にテクノロジーに造詣が深く、ビジネスで成功している若い世代です。

そのため、従来からこだわっていた豪華さの他に、快適さを重視しました。ドライバーがウェアラブルデバイスを装着すると、ストレスレベルを計測することができ、それに併せてシートを自動調整するなど、最新の技術が盛り込まれています。

指紋認証や顔認証などの機能も追加され、ドライバーの情報を自動的に読み取ります。更に、ドライバーシートだけでなく、助手席や後席が調整される仕組みも導入しました。

フルモデルチェンジしたSクラスは、自動車という枠組みを抜け出し、ウェアラブル端末そのものに近づいている印象を受けます。

インテリア

気品のあるインテリアは、ホテルのラウンジを感じさせる上質な作り。シートは、長時間乗車しても疲れないよう設計されています。

パネル類はスイッチを極力減らしており、スマートフォンを彷彿とさせます。自動車の進化系とも言うべきインテリアでしょう。

安全性能

安全性能はSクラスを語る上で外せない要素です。

驚くべき技術が「PRE-SAFEインパルスサイド」システム。サイドにあるセンサーが、車両側面から衝突する危険性を感じ取ると、衝突の直前に車体を持ち上げるというものです。

自動車の側面はエンジンなどで守られていないため、フロントからの衝撃に比べて弱いという特徴がありました。このシステムで車体を持ち上げることにより、サイドシル(ドア下の敷居部分)で衝撃を受け止めることができます。

サイドシルはドア部などと比較して硬く、衝撃から人を守ってくれるのです。

Sクラスにはリアシート用のエアバッグも装備されています。リアシートは高齢者や子供など、様々なタイプの人が座ります。そのため、フロント用を流用するのではなく、あらゆる人への衝撃を最小限にする独自のエアバッグを開発しました。

快適性

Sクラスは常に乗り心地の良さも追求しています。シートなどへのこだわりはもちろんですが、振動や騒音の低減も徹底しています。

現行のSクラスは遮音フォームを使用し、エンジンなどのノイズ低減を図りました。風切り音やロードノイズも遮断し、極めて静寂な空間に仕上がっています。

メルセデス・ベンツは「ノイズレスドライビング」と呼び、静けさを重視しています。

技術力

フルモデルチェンジの目玉の一つに、AR技術を搭載した大型のディスプレイが挙げられます。実際のドライバーの視線にナビ情報などを表示するのです。

SF映画さながらの技術を実際の車に搭載しました。

自動車のナビは、運転に欠かせないものとなりました。デジタルによる最新の情報と、実際のドライバーの視線が融合するAR技術は更なる進歩が期待されています。

ディーゼルエンジンはこれが最後?

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一部のモデルはディーゼルエンジンを搭載しています。メルセデス・ベンツらしくディーゼルでありながら、静かで機敏に走るという理想的な駆動性能を持ち合わせています。

メルセデス・ベンツをはじめ、ディーゼルエンジンはクリーンで低燃費なものとなりました。日本の主力メーカーもディーゼルエンジンを扱っています。

しかし、三菱自動車はディーゼルエンジンの新規開発を中止すると報じられており、マツダも縮小しています。

ディーゼル車やガソリン車に対して厳しい目を向けているのは、主にヨーロッパの国々。ノルウェーは2025年、EUでは2035年にディーゼル車・ガソリン車の新車販売を禁止する見込みです。

ドイツの都市部では、古いディーゼル車は市内への乗り入れができないなど、規制を強化しています。

生き残りをかけた自動車メーカーは、ディーゼル車から電動化への転換を図っています。Sクラスのディーゼル車が姿を消すということも十分考えられます。

ISGとは?

ISGは「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター」のこと。補助駆動装置のことで、減速時のエネルギーを利用して発電してバッテリーを充電し、加速時のアシストをする装置です。

ISGが搭載されたモデルは、再スタート時のもたつきがなく、スムーズに走り出すことができます。

プラグインハイブリッドの驚くべき性能

「S 580 e 4MATIC」はプラグインハイブリッドの4WDモデルです。メルセデス・ベンツの次世代プラグインハイブリッドには、「EQパワー」という最新の直噴システムを採用したターボエンジンと高出力モーターを搭載しています。

ガソリンを使わずに100km走ることができるとされ、環境性能が高く、経済的なモデルです。近所での移動であれば、ガソリンを使わずに走行することができます。

Sクラスの買取相場は?

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現行のSクラスの買取相場はグレードによって違いがあるものの、800万円から1,200万円程度は期待できます。

フルモデルチェンジをしたため、その前のモデルの相場は下がっています。下限で150万円、上限でも800万円台です。

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上質なカーライフを実現できるSクラス

メルセデス・ベンツのSクラスは経営者やエリートなどの乗り物というイメージが強いですが、正に富裕層をターゲットとし、ユーザーが自動車に求める要素を徹底的に盛り込んだ車だと言えるでしょう。

Sクラスは安全性や信頼性が高く、妥協しないこだわりが感じられます。

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