フェラーリ360モデナは、F355の後継車種。フェラーリのスポーツモデル、ボトムエンドとして、1999年に販売されました。
今回は、フェラーリ・360モデナのご紹介です。
フェラーリ・360モデナ
フェラーリ・360モデナは1999年に販売されたピッコロ・フェラーリの仲間です。フェラーリ・360モデナの360は、エンジンの排気量が3.6Lだったからです。モデナは、イタリアの都市名から引用した「モデナ」です。フェラーリ・355(1994年~1999年)は、排気量約3,500cc、5バルブのパワーユニットを搭載しているから「355」ですが、なぜフェラーリ・360モデナではなく「365」とはならなかったのか?それは、フェラーリにはすでに「365GTB/4」や「365GT4BB」など365の車名がV12モデルに多数存在していたので「360」となったようです。
デザインに日本人が関わっていた!
デザインを担当したのはピニンファリーナ社のイタリア人デザイナーのダビデ・アルカンジェリですが、ディレクターは奥山清行さんです。奥山清行さんは日本の工業デザイナー・カーデザイナーです。
過去にゼネラルモーターズのチーフデザイナー、ポルシェのシニアデザイナーを努め、1995年にはイタリアのピニンファリーナに入社。1998年には日本人発のチーフデザイナーに就任。フェラーリ・エンツォフェラーリ、マセラティ・クアトロポルテなど担当。エンツォフェラーリ(創業55周年を記念したフェラーリ、2002年~2004年)のデザインでは、「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」として話題になりました。
ピッコロ・フェラーリとは!?
ピッコロ・フェラーリとはピッコロはイタリア語で「小さい」という意味で、基本的にV12以外のフェラーリを指す言葉となっています。V8フェラーリとはなぜ言わないのか?それは過去にV6を搭載したフェラーリが販売されてたことがあるからです。1967年~1974年の間に販売されたディーノ206・246GT、246GTSにV6が搭載されていました。当時、エンツォ・フェラーリは「V12以外はフェラーリに非ず」としていて、V6エンジンを搭載したディーノは別ブランドを名乗ることになります。その後1970年代半ばにディーノブランドは廃止されフェラーリのラインアップに組み込まれています。
フェラーリ・360モデナの特徴
ピッコロ・フェラーリの特徴として軽快な運動性能で、フェラーリ・348(1989年~1994年)以降は、コンセプトとしてスポーツ志向に変化しました。フェラーリ・360モデナはスポーツ志向をさらに強めたモデルで、前モデルフェラーリ・355とは異なり、全長はF355は4,250mm、F360は4,477mm→(+227mm)、ホイールベースは、F355は2,450mm、F360は2,600mm→(+150mm)と拡大されました。ホイールベースはなんと、V12を積んだフェラーリ・456GTと同じ長さとなっています。この拡大によって前モデル(F355やF348)のスクエアなデザインから一転、外観の見た目もかなり大きく、迫力が出ました。さらにフラットなエンジンフードも撤去されリヤガラスからエンジンを覗ける仕様に変更されました。
※車体の拡大に賛否両論ありましたが、日本ではヒルズ族が話題になった時期と重なり、堀江貴文さんが愛車として選んでいたのでセレブの間で象徴的な存在となりました。
この車体の拡大(室内の拡大)により、座席の後ろにゴルフバックが置ける空間があります。フェラーリ・360のオプションで本皮のゴルフバックが用意されています。
フェラーリ・360モデナの基本メカニズム
日本での価格は1,758~2,026万円(最終モデル)で、左ハンドルのみの展開でした。オプションで右ハンドルを選択することも可能
販売期間 | 1999年~2005年 |
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乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドア クーペ 2ドアスパイダー |
エンジン型式 | 3.6L V8 40バルブ |
駆動方式 | MR(縦置きエンジン・横置きミッション) |
変速機 | 6速MT 6速セミAT(F1マチック) |
サスペンション | 前・後共:ダブルウィッシュボーン式 |
全長 | 4,477mm |
全幅 | 1,922mm |
全高 | 1,212mm |
ブレーキ形式 | 前・後共にベンチレーテッドディスク式 |
車両重量 | 1,450kg |
最高出力 | 400PS/8,500rpm |
最大トルク | 38.0kg·m/4,750rpm |
参考:
フェラーリ・360モデナ
最後に
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