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日産「GT-R」の買取相場はどれくらい?グレードごとの相場と特徴を紹介

日産GT-Rは、2007年に製造販売を開始した高級スポーツカーで、スカイラインGT-Rの後継車です。スカイラインの象徴とされていた丸型4灯のテールランプなど一部の特徴は残っているものの、スカイラインシリーズとは設計や仕様が異なります。

日本が誇るスーパースポーツカーとも言うべきもので、国内外から大変な人気があります。新車価格は1,500万円ほどですが、中古車市場では一時5,000万円以上で取引されるほどの過熱ぶりを見せました。

高騰したのは新車の供給が滞っていたためで、少しずつ価格は落ち着いています。しかし、依然として人気があるのは間違いありません。この記事では、GT-Rの買取相場やこの車の特徴、価格が高騰した理由、今後の買取価格の予想を解説します。

GT-Rの買取相場

輸入車・旧車・プレミアムカーの買取なら東京ユーポス

日産GT-Rは年式やグレード、車の状態、走行距離などによって大きく異なります。7年落ちの各グレードの買取価格は、概ね以下の通りです。

Pure edition500万円~
Premium edition500万円~
Black edition500万円~
Track edition engineered by NISMO700万円~

※7年落ちの参考価格

NISMOによるチューニングが施されたモデルは、価値が高い傾向があります。

NISMOはNISsan MOtorsportsに由来するもの。日産が国際モータースポーツに参加するようになって60年の年月が経過しました。その中で培われたテクノロジー、ノウハウを市販車に注ぎ込んだモデルです。

最新のワークスチューニングを公道で操れるという楽しさがあります。レース仕様にチューニングするブランドといえば、メルセデス・ベンツのAMGが有名。NISMOもそれに近いブランドです。

GT-Rはなぜ人気なのか?

初お披露目は2007年10月の東京モーターショー。その日から進化を遂げ、今なお熱烈なファンを多く抱えています。

海外では「GODZZILA(ゴジラ)」という愛称で親しまれています。これは、GT-Rの速さが桁違いであり、日本からアメリカに渡ってきた怪獣という意味が込められていると言われています。それほど、この車の運動性能はずば抜けていました。

GT-Rは年を重ねるごとに改良が加えられるイヤーモデル制をとっており、その発表をファンは待ちわびています。NISMOを投入したのが2013年。当時、量産市販車最速記録という偉業を達成します。

アメリカでは『ワイルド・スピード』シリーズのヒットにより、日本のスポーツカーに注目が集まっています。特にスカイラインGT-Rはアメリカの日本車ファンが憧れる一台となりました。

通常、アメリカでは右ハンドル車の輸入を認めていません(ただし、製造から25年経過したものは輸入できます)。GT-Rはアメリカ向けに左ハンドル車を設定し、販売しています。GT-Rは国内外の自動車ファンから支持を得ているのです。

各グレードの特徴

輸入車・旧車・プレミアムカーの買取なら東京ユーポスGT-Rにはグレードがあり、価格も大きく異なります。内外装や装備、チューニングなどに違いが見られます。

Pure edition

ベーシックなタイプです。最も下の部類に属しますが、足回りやメカニズムそのものに大きな違いはありません。従って、運動性能が他のグレードと比べて著しく落ちるということはありません。

車体の色は7色から選択できます。ペイントにもこだわりがあり、日常的なキズであれば、自己修復する「スクラッチシールド」を採用しています。

日常での使用も想定しており、ゴルフバッグは2セットを収納することができます。その他、アームレスト付センターコンソールボックス、カップホルダーなど、長距離の移動にも十分耐えられる仕様です。

2024年モデルの新車価格は1,375万円です。

Premium edition

超高速におけるコーナリングと、安定したブレーキングを実現するため、剛性の強いレイズ製アルミ鍛造ホイールを採用しています。これにより、サーキットの走行にも耐えうる設計になりました。

FUJITSUBO製チタン合製マフラーが組み込まれ、圧力損失を低減して動力性能を上げている他、外観の美しさも増しています。

2024年モデルの新車価格は1,484万円です。

なお、このグレードには内外装の意匠や足回りに手が加えられたT-specがあります。

Black edition

外装と内装に魅力的な黒を用い、日本のスーパースポーツカーらしい装いを強調したタイプです。

RECARO製シートの専用シートが標準装備されています。アクセントカラーにレッドが施されており、本格的なレースカーを彷彿とさせるデザインに仕上がっています。ハンドル、シフトノブにもレッドステッチが入っており、見た目のインパクトがあります。

2024年モデルの新車価格は1,535万円です。

Track edition engineered by NISMO

モータースポーツの最新テクノロジーが搭載されているタイプです。GT-Rの集大成とも言うべきもので、走り、乗り心地、デザインのすべてにおいて洗練されています。GT-Rのグレードの中では、最も人気があります。

専用サスペンション、ホイール、タイヤを備え、ダウンフォースと冷却性能を極限まで高めたエアロパーツが組み込まれています。専用タービンによるエンジンは600psと強力で、レース仕様という名は伊達ではありません。

ボディも剛性を高めており、走行時の安定性も向上しています。スーパースポーツカーと呼ぶに相応しい一台でしょう。

2024年モデルの新車価格は1,765万円です。

価格が高騰した理由

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日産GT-Rは、2022年に中古車価格が高騰しました。2022年型のPremium edition T-specが中古自動車店にて7,000万円で販売されていたことが、大手ニュースサイトでも報じられていました。

なぜ、これほど高騰したのでしょうか?

新車の供給不足

高騰した背景として、新車の供給が滞ったことがありました。その理由は、コロナ禍でサプライチェーンが分断され、主に半導体が調達できなくなったことです。

日産は購入希望者に対して、予約をいったん取り消し、オーダー方法と販売開始日程を改めて案内するとの通達を、コロナ禍において行っています。

半導体不足による車体製造数の制限はGT-Rだけでなく、トヨタの人気車ランドクルーザーなども同様の事態に見舞われました。ランドクルーザーも中古価格が高騰したモデルの一つです。

アメリカでの人気

アメリカにおいてもGT-Rファンが多いことは見逃せません。2022年以降、日本は空前の円安に見舞われました。円安は円の価値が下がることなので、販売店はドルで販売した方が有利です。同じ価格で販売しても、ドルであれば多くの円が得られるためです。しかし、国内で中古車を扱う店舗は、基本的にドルでの販売はしません。

新車を手に入れづらいのはアメリカでも同じ。そのため、ドルを持つアメリカ人には日本の中古市場が安いと映るのです。仮にGT-Rが中古市場で5,000万円で取引されていたとしても、短い期間で115円から150円程度まで円安が進行していたため、30%程度のディスカウントが発生します。

つまり、3,500万円ほどで販売されているのと、変わらないのです。

この時期の中古車店は、日本人が購入することを想定していなかったように見えます。アメリカでの人気、円安の進行が価格高騰を引き起こした要因の一つでもあります。

生産終了するという噂

近年、環境負荷が高いガソリン車に対する消費者の態度は厳しく、電気自動車化に向けて各国、各メーカーが動き始めました。

GT-Rはレーシングカーとしての性格が強く、環境性能や騒音に対する配慮はあまりありませんでした。規制が強化されると、GT-Rは牙を抜かれることになります。

現在の性能を保った電気自動車化に成功すれば良いですが、その可能性は低いでしょう。そのため、生産が終了するのではないかという噂があります。

ガソリン車の醍醐味を楽しみたいという、従来の自動車ファンが駆け込みで購入していることも、価格高騰の要因でもあります。

今後の買取価格は?

かつてのような過熱ぶりは抑えられてきました。7,000万円もの値段がついていた、2022年のPremium edition T-specは3,000万円程度まで下がっています。これは主に新車の供給が安定基調にあることと、円安が一服しているためでしょう。

しかし、もともとGT-Rは生産台数が少なく、抽選での購入が基本の希少車です。ここから大きく値崩れすることはないでしょう。2022年のモデルであれば、1,000万円以上の値段はつきます。

高級車や輸入車の買取・中古車売却・査定は「東京ユーポス」をご活用ください。査定・買取実績は年間2,000台を超え、輸入車専門スタッフによる確かな目で査定します。

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GT-Rの魅力

買取価格が落ちず、人気が安定しているGT-Rの魅力はどこにあるのでしょうか?

性能に対する価格

コストパフォーマンスに優れていることは、国内外で高い人気がある理由の一つです。最高のグレードであっても、新車販売価格は2,000万円以下に抑えられています。それにも関わらず、最高速度は315km/hと市販自動車界トップクラスを誇ります。

同様の加速性能を持つメルセデスAMG GT Rは新車販売価格が2,400万円でした。やや運動性能が上回るものの、フェラーリであれば数千万円かかります。

気軽にレーシングカー気分を味わえる点は、GT-R最大の魅力でしょう。

扱いやすさ

GT-Rは普段使いにも適しています。荷物はゴルフバッグを2セット収めることができます。スーパースポーツカーとはいえ、使い方に制限があるわけではありません。

通勤や旅行、レジャーなどでも十分活躍します。家族がいるドライバーでも、購入の合意を得られやすい仕様になっています。

総合性能の高さ

レースによって培われた走行性能、本格的なレーシングカーの外観、普段使いにも耐えられる仕様、コストパフォーマンスの良さ。総合的に購入の意思決定をしやすい材料が整っています。

日本車なので部品が手に入らないなどの心配がなく、アフターサービスも充実しています。

GT-Rの売却は専門店に相談しよう

GT-Rのような人気車、高級車、希少車は、売却の際に目利きがいる店舗を選んでください。大衆車を扱う店舗の場合、オプションパーツや希少性を加味せず、査定をしてしまうことがあります。

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