「自動車に浸水してすぐにクリーニングをしたい」
「クリーニング費用はどれくらいかかるのか」
そのような疑問や悩みをお持ちではありませんか?大切な車が水没、浸水するとパニックになる人も少なくありません。正しい知識を持ち、適切な行動をとることが重要です。
水没した車はカビや雑菌が繁殖しやすく、すぐにクリーニングを行わなければなりません。この記事では、クリーニングを依頼した場合の費用や、クリーニングの内容について解説します。また、水没車の正しい取り扱い方法も併せて紹介します。
水没車のクリーニングの基礎知識
水没車のクリーニングや点検は、概ね以下のステップに従って行われます。
【ステップ①:車両の乾燥】
まずは、車を完全に乾燥させなければなりません。内部に残った水はポンプやタオルなどで吸い取り、湿気を取り除くことが重要です。
水気が残っていると、カビや雑菌が繁殖するだけでなく、電気系統にトラブルを起こす原因にもなります。
【ステップ②:電気系統の点検】
水没車で気を付けたいのが電気系統の損傷。バッテリーを取り外し、ヒューズボックスや配線を点検し、必要に応じて交換や修理を行います。
電気系統は発火による火災を引き起こすこともあるため、必ずプロに依頼してください。
【ステップ③:インテリアの清掃】
水没車の内部を徹底的に清掃します。カーペット、シート、内張りなどを外し、水や泥を取り除きます。洗浄には専用の車内清掃用品や洗剤を使用し、時間をかけて十分に乾燥させます。
カビや臭いの問題がある場合は、専門の消臭剤やカビ取り剤を使用しましょう。
【ステップ④:車体の点検と修理】
腐食や損傷が車体に生じている場合は、専門家による点検と修理が必要です。腐食した部品や錆の発生箇所を修理し、車体の外観を元に戻します。
マフラーが水を吸い込んでいる場合、エンジン内も浸水している可能性があります。その場合はエンジンの乗せ換え、オーバーホールが必要になるでしょう。
浸水した車を放置するとどうなる?
放置するのは絶対に避けてください。火災を引き起こすことがあるためです。
大雨で浸水した車を自宅の庭に放置し、火災が起こった事例があります。一時ハンドルまで浸水し、その後数日放置したところ、発火しました。
特にハイブリッド車や電気自動車は高電圧のバッテリーを搭載しており、発火しやすいと言われています。
また、水没車はエンジンをかけないようにしましょう。発火や不調を引き起こすためです。移動はレッカー車を使って行います。
専門店のクリーニング方法は?
プロが洗浄を行う場合、シートやダッシュボード、センターコンソール、マット、カーペットなどをすべて外し、金属部分をむき出しにするのが普通です。
カーペットは徹底的に洗浄し、数日かけて乾燥させます。
水没車のクリーニングのポイントはニオイ対策で、除菌や消臭も細部まで行います。
こうしたクリーニングやメンテナンスを知識がない人が行うのは、あまり現実的ではありません。水分が残っていた場合、ニオイが発生してしまうこともあります。水没した際は、専門店に依頼をした方が良いでしょう。
保険は適用できる?
加入している保険のタイプにもよりますが、任意保険の車両保険でカバーできるケースが多いでしょう。水没車の修理も多くは補償されます。
ただし、保険が適用されるのは、大雨や台風、洪水によるケースのみで、津波は適用されません。
費用はどれくらいかかる?
店舗や車種によっても異なりますが、数万円から15万円程度でしょう。保険が適用される場合は特に、専門店でのクリーニングをおすすめします。
クリーニングは自分でもできる?
簡易的なクリーニングを行うことはできます。最低でもカーペットやマットはすべて外し、丁寧に洗浄した上で数日間乾燥させるようにしてください。
バッテリーやエンジンが水に浸かった場合、まずは修理工場に連絡するのが先です。応急処置としてカーペットを外す程度に留めてください。
輸入車の買取・中古車売却・査定は「東京ユーポス」をご活用ください。査定・買取実績は年間2,000台を超え、輸入車専門スタッフによる確かな目で査定します。
LINEによる無料査定も実施しています。
LINEによる無料査定はこちらからご利用ください。
車が水没した際に行う4ステップ
大雨で車が水没するケースはよく見られるようになりました。実際に被害に遭った場合は、落ち着いて行動してください。以下のように進めます。
- レッカー車の手配
- 必要書類の準備
- 整備工場への持ち込み
- 修理・売却・廃車の判断
レッカー車の手配
基本的にエンジンはかけず、レッカー車を手配します。JAFなどの連絡先を登録しておき、すぐに電話ができるようにしておくとスムーズです。
低地やくぼ地など、安心して駐車できる場所以外で浸水してしまった場合、安全な場所まで移動した上で、レッカー車の手配をしてください。
必要書類の準備
車検証や任意保険の書類を用意し、水没車の状態を撮影します。災害証明書の発行には被災状況がわかる記録が必要なためです。
条件を満たしていた場合、自動車税の免除、猶予などが認められることがあります。レッカー車の利用明細は、保険を申請する際に必要です。大切に保管してください。
整備工場への持ち込み
ディーラーか修理工場に持ち込むことになりますが、基本的にディーラーは修理費用が高くなります。ただし、修理に純正部品を使うため、安心して依頼ができます。
修理工場は費用を抑えることができますが、純正部品以外が使われることもあります。
修理・売却・廃車の判断
水没車の修理費用は高額になるケースがほとんどです。売却や廃車などを含めて、総合的な判断をしてください。
水没車は売却できる?
浸水した車の売却は可能です。
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)は、以下のように水没レベルによる査定基準(減点率)を設けています。
水没レベル | 減点率 |
レベル①:フロアパネルまで | 30% |
レベル②:シート上部まで | 40% |
レベル③:ダッシュパネル上部まで | 50% |
レベル①:フロアパネルまで→買取専門店
フロアパネルまでの浸水であれば、買取専門店に持ち込むことをおすすめします。
減点率は30%で、大幅な減額は避けられませんが、高級車や輸入車であれば比較的高い査定額が出ることもあります。
ただし、アンダーフロアエンジン型はこの限りではありません。
1990年に誕生したトヨタのエスティマは、居住性を高めるために床下にエンジンを搭載する方式を採用しています。このような車はエンジンが浸水している可能性が高く、買取は難しいでしょう。
レベル②:シート上部まで→買取専門店
シートまで浸水している場合、電気系統、駆動系、足回りに深刻な被害が出るだけでなく、カビや雑菌による車内の異臭が発生する可能性があります。
大衆車や軽は買取対象とはならないことがありますが、高級車であれば売却できることもあります。もし、買取を断られたら、廃車買取業者に相談してください。浸水していないパーツに値段をつけてくれることがあります。
輸入車の買取・中古車売却・査定は「東京ユーポス」をご活用ください。査定・買取実績は年間2,000台を超え、輸入車専門スタッフによる確かな目で査定します。
LINEによる無料査定も実施しています。
LINEによる無料査定はこちらからご利用ください。
レベル③:ダッシュパネル上部まで→廃車買取業者
ダッシュパネル上部までの浸水は、エンジンに深刻なダメージを受けている可能性が高く、売却は難しいでしょう。廃車買取店に持ち込むことをおすすめします。
ただし、鉄やアルミなどの材料代で、買取価格が1,000円から2,000円となることも多くあります。高額査定には期待しないでください。
水没車は安心できる専門店でクリーニングを!
水没車のアフターケアは専門店に依頼してください。保険が適用でき、適切な処理を行います。
クリーニングは自分でできるからと、無暗に手を出すのは控えてください。正しい方法で行わなければ、異臭の原因となるだけでなく、事故や不調、放置したことによる火災などのトラブルにも発展しかねません。
プロフェッショナルの手によるクリーニングであれば、車は見違えるほど美しくなります。
輸入車の買取・中古車売却・査定は「東京ユーポス」をご活用ください。査定・買取実績は年間2,000台を超え、輸入車専門スタッフによる確かな目で査定します。
LINEによる無料査定も実施しています。
LINEによる無料査定はこちらからご利用ください。