スーパーカーに興味のある人であれば、「憧れのフェラーリを所有し、道行く人々の注目を集めたい」と思ったことがあるかもしれません。もし、購入する資金がなくて夢を諦めているのであれば、360モデナの購入を検討してください。
このモデルは会社員でも買えるフェラーリとして有名です。年収300万円の会社員でも、ローンを組むことができると言われています。
フェラーリ360モデナとはどのようなモデルなのでしょうか?詳しく紹介します。
フェラーリ360モデナの特徴
このモデルは1999年から2005年にかけて販売されました。F355の後継モデルです。F355は車体設計とデザインをピニンファリーナが手掛けており、348シリーズの特徴を受け継いでいました。
360モデナもデザインはピニンファリーナが担当しているものの、開閉型のヘッドライトが大幅に変更されるなど、従来のモデルとは一線を画しました。
360モデナは当時史上最大の販売台数を誇りました。
F355よりもサイズは10%大型化していますが、重量は28%軽くなっています。剛性は増しており、居住性と安全性が高くなった上、軽量化で走りやすくなりました。最高速度は295km/hを記録しています。
内装はレザーで高級感があり、エアコン、パワーウィンドウ、エアバッグは標準装備されていました。シートの後方にゴルフバッグを2つ入れられるほど、車内は広くとられています。
デザインディレクターは奥山清行氏が担当
ピニンファリーナ社に勤務していた奥山清行氏が、デザインディレクターを担当しました。奥山氏はゼネラルモーターズやポルシェのデザイナーを務めた後、ピニンファリーナに入社しています。スポーツカーデザインのスペシャリストです。
エンツォフェラーリ、599GTBフィオラノ、612スカリエッティ、カリフォルニアなど、フェラーリの数々の名車を手掛けています。
現在においても、日本を代表する工業デザイナー、カーデザイナーの一人です。
中古市場で700万円!不人気の理由とは?
360モデナは場合によっては500万円で取引されています。安値で取引されている理由は大きく3つあります。
1つはヒットモデルで数が多いこと。もう1つはネオクラシックなデザインが古臭く感じられること。そして故障しやすいことです。特に3つ目は修理やメンテナンスにお金がかかることから、忌避される主要因となっています。
弱点
360モデナは、F1マチックというというパドルシフト付きのセミオートマ仕様になっています。これは1997年のF355に搭載されたもので、クラッチ操作を機械が油圧で自動的に行うというものでした。ただし、シフトチェンジは自動化されていないため、パドルシフトで操作します。
クラッチ操作がなく運転しやすい一方で、シフトの上げ下げを行うため、スポーツカーの醍醐味を味わえるというものでした。
F1マチックは油圧で制御しているため、半クラッチ状態で走ってしまうという問題があります。クラッチ板が削られてしまうのです。クラッチの交換費用は50~80万円と高額。状態によっては、更に費用が必要です。
F1マチックは15,000km程度走ると交換が必要になるケースもあり、故障の源泉となっているポイントの一つです。360モデナ最大の弱点はここでしょう。
360モデナが狙い目の理由
360モデナの前身であるF355は往年のフェラーリのデザインを引き継いでいました。360モデナはそこから大きくデザインを変更しています。
派手さや尖ったデザインを抑制し、丸みを帯びたフォルムを纏いました。生粋のフェラーリファンからは余り受け入れられませんでしたが、むしろ今では日常に溶け込む使いやすいデザインです。
会社員でも手が届くフェラーリと言われる通り、一般のドライバーには扱いやすい車と言えるでしょう。
F1マチックではなく、6速マニュアルのタイプもあり、そちらを選択すればクラッチの摩耗はさほど気になりません。
維持費はどれくらいかかる?
税金などの基本的な費用は以下の通りです。なお、金額は年額です。
- 自動車税:76,400円
- 重量税:17,100円、18,900円(年式によって変わります)
- 自賠責保険:12,900円
日常的に使って発生する費用です。
- ガソリン代:160,000円
※平均燃費約5km/l
※ガソリン代160円/l
※年間走行距離5,000km
故障しやすいポイントと修理にかかる大まかな費用は以下の通りです。
クラッチ交換:800,000円
タイミングベルト交換:300,000円
360モデナの買取相場
買取相場の底値は400万円程度でしょう。状態が悪い場合、もっと安くなることもあります。
マニュアル車で状態の良いものであれば、1,000万円台で売却することもできます。
360モデナを売却するのはどこがいい?
売り先としては大きく3つあります。1つは買取専門店。もう1つはディーラー下取り。そして個人間売買です。
買取専門店
フェラーリのような特殊な車は、輸入車や高級車を専門的に扱っている買取専門店に依頼するのがいいでしょう。360モデナは手に入りやすいとはいえ、近年は少しずつ価格が上昇しています。
フェラーリを専門的に扱っている店舗は、海外の中古車市場、相場を理解しています。適切な査定をしてくれるでしょう。
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ディーラー下取り
ディーラーへの下取りはあまりおすすめしません。納車のタイミングまで車に乗れるというメリットはありますが、買取価格が著しく低くなるためです。
360モデナは不人気車というイメージが先行しています。ディーラー下取りに出すと、期待していた価格よりも低いということがあるかもしれません。
個人間売買
時間や売買経験が豊富なのであれば、個人間売買もいいでしょう。中古車市場の販売価格と同等の金額で売却できることがあります。
ただし、手続きや価格交渉、現車確認など、大変な手間がかかります。慣れていない人にとっては負担が大きいでしょう。
フェラーリで人気のあるモデルは?
中古市場で高値で取引されているモデルに、どのようなものがあるでしょうか。人気のフェラーリを紹介します。
ローマ
2019年11月にデビューしたモデルです。イタリアの名監督フェデリコ・フェリーニの不朽の名作『甘い生活』をコンセプトとしたエレガントなモデルです。
ファストバックスタイルが往年のフェラーリを彷彿とさせ、ファンからの熱い支持を得ています。2020年のモデルでも買取相場は2,000万円台です。
F8トリブート
488GTBの事実上の後継車で、2019年に登場しました。最高速度は340km/hという驚異的なスピードを誇ります。
後ろ姿はどこかノスタルジックな印象があり、フロントの近未来的なデザインとレトロな雰囲気が同居しています。
2019年のモデルでも3,000万円以上で買い取ってもらえるでしょう。
F8スパイダー
2020年に販売されたF8トリブートのオープンカーバージョンです。開放感のあるドライブが楽しめるモデルです。
2,000万円台での買取に期待ができます。
ポルトフィーノM
2020年9月にデビューしたモデルです。2+2シーターで、このタイプはあまりフェラーリファンには好まれません。しかし、ポルトフィーノMはローマにも搭載したF154BH型エンジンを採用し、運動性を高めて人気を獲得しました。
買取相場は2,000万円台後半です。
296GTB
2021年にオンラインでの記者会見で発表されたモデルです。1960年代に生産された250LMをオマージュしています。
プラグインハイブリッド機構を取り入れ、環境性能を上げました。ディーノ・206/246以来となるV6エンジンを搭載。最高速度は330km/hを記録しています。
中古市場に出回ることがほとんどないモデルで、数千万円の買取価格がつくことは間違いありません。
会社員でも買えるお得なフェラーリ360モデナ
不人気と言われる360モデナですが、スポーツカーやスーパーカー、フェラーリを体感するのにぴったりな車であることは間違いありません。
トラブルも含んでカーライフを楽しめる人にはおすすめできるモデルです。
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