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【日産】通称「ケンメリ」について調べてみた

日産といえばGT-R、と言っても過言ではないほど、誰もが憧れるスポーツカー「スカイラインGT-R」の二代目について調べてみたのでご紹介します。

まず始めに…

GT-Rの歴史は昭和43年(1968年)から始まりました。当時開催された東京モーターショーで「スカイラインGTレーシング仕様」という車が出品されました。実はこれが、私たちのよく知るGT-Rのコンセプトカー(ご先祖様)にあたります。

「レーシング仕様」の名の通り、スカイラインの中でもレースに使用されることを目的として開発された車種で、レースにおけるあらゆる規制・規則範囲内において最大の性能を発揮する専用エンジンと装備品を組み込んでいることが特徴的。最初の発売から約50年経った今でも人気の絶えないGT-Rは、中古車販売価格も非常に高値で取引されています。

二代目GT-R GC110型 通称「ケンメリ」

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初代GT-Rの「ハコスカ」に次いで登場したのは、二代目GT-Rの通称「ケンメリ」と呼ばれるGC110型スカイライン。GC110型スカイラインのキャッチコピーが「ケンとメリーのスカイライン」であったこと、そして、当時放送されていたCMに出演していた男女が「ケンとメリー」だったことから、この呼名がついたと言われています。

昭和45年(1970年)から販売されていた初代GT-Rの後期KPGC10型が、2年後の昭和47年(1972年)にモデルチェンジを果たします。モデルチェンジを果たしてC110型となったスカイラインは「4ドアセダン」・「2ドアハードトップ」の2種類のボディーバリエーションがありました。そのうち「2ドアハードトップ2000GT」をベースに「2000GT-R」として販売されたのが、二代目GT-RとなるKPGC110型です。驚くべきことに、このGC110型が販売されたのは、昭和48年(1973年)の1月から同年4月のわずか3ヶ月間のみ。総生産台数は、わずか197台で、そのうちの195台が市販されました。

販売当初に期待されていたレーシングバージョンも、結局登場することはありませんでした。スカイラインGT-Rの中でも唯一サーキットに登場しなかった、いわゆる幻のGT-R…これが、二代目GT-RであるKPGC110型です。

実は、初代GT-Rからの変更点であり、KPGC110型からGT-Rに採用された丸形の4灯テールランプは、現行の日産GT-Rまでずっと採用されている点となります。今ではスカイラインの象徴とまで言われているこの丸形4灯テールランプですが、二代目GT-Rの頃からずっと採用されていることになります。

なぜ3ヶ月で販売が終了したのか?

「ケンメリ」という愛称で親しまれた二代目GT-RKPGC110型は、なぜわずか3ヶ月という短い期間で販売終了してしまったのでしょう。その理由は、初代GT-Rと同様に採用されていたS20型エンジンにありました。

昭和48年(1973年)、自動車に対する排ガス試験の項目が炭化水素及び窒素酸化物にも拡大される形で、昭和48年排出ガス規制が成立したのです。このガス規制にS20型エンジンが適合しなくなったため、わずか3ヶ月でKPGC110型の生産・販売が終了してしまったというわけです。一説によると、197台という少ない生産台数になったのは、S20型エンジンの在庫処理のためであるとも言われているようですが、真相は謎のまま。

二代目GT-RKPGC110型の生産・販売が終了した後、16年後の平成元年に販売される3代目GT-R(BNR32型)まで、「GT-R」の名称は途絶えてしまうのです。

KPGC110型のメカニズム

それではここで、二代目GT-RKPGC110型のメカニズムについてご紹介します。

KPGC110型GT-R

販売期間1973年1月~4月
総販売台数197台
乗車定員5名
ボディタイプ2ドアハードトップクーペ
エンジン型式S20型
駆動方式FR
変速機5速MT
サスペンション前: ストラット
後: セミトレーリングアーム
ブレーキ前: ディスク式
後: ドラム式
タイヤサイズ175-HR14
全長4,460mm
全幅1,695mm
全高1,380mm
ホイールベース2,610mm
トレッド前1,395mm
トレッド後1,375mm
車両重量1,145kg

参考:日産・スカイラインGT-R

最後に

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