1989年~1994年の5年の間販売されていたフェラーリ・348。日本での正規販売は1990年とバブル期真っ只中でした。
今回は、フェラーリ・348のご紹介です。
フェラーリ・348の始まり
フェラーリ・308(1975年~1985年)、フェラーリ・328(1985年~1989年)の後継として1989年にフェラーリ・348が販売されました。(日本での販売は1990年~で当時の販売価格は1,650万円)
フェラーリ・348の348は3.4L+8気筒のことで、前モデルフェラーリ・328と大きく違い、エンジンを横置きから縦置きに変更しました。348の命名法はディーノブランドの流れを汲んでいます。「t」は横置き式トランスミッションを意味するイタリア語のTrasversale「トラスベルサーレ」で、「b」 はクーペモデルを表すberlinetta「ベルリネッタ」、オープンモデルを表す、「s」はspider「スパイダー」の頭文字をとったものとなっています。
※1993年マイナーチェンジのタイミングで、車名が「tb」は「GTB」、「ts」は「GTS」に変更となり、スパイダーを加えて、合計3種となりました。
フェラーリ・348は、8,444台製造されたと記録に残っていますが、このうち7,000台以上は前期型となっています。よって後期型は大変希少車種となります。348シリーズの最大の話題は、ボディ構造の変更でした。それはフェラーリ・348ではボディー構造が今までの仕様、「鋼管スペースフレーム」が一般的な「モノコックフレーム」に変更した影響なのか、フロント部分のシャシ剛性が不足して、特に初期モデルに不具合が発生したようで「高速道路で車が真っ直ぐ走らない」、「オルタネーターの故障で車が動かなくなる」などクレームが発生していました。そこで代理店レベルで、ステアリングラックを重いものに交換する、フロント部分にストラットタワーバーを追加するなど不具合の対応をしました。
※オルタネータの不具合時には、対応品として日本のデンソーのオルタネータが採用されました。
フェラーリ・348は、ピッコロ・フェラーリ3代目
ピッコロ・フェラーリは聞いたことありますでしょうか?ピッコロはイタリア語で「小さい」という意味で、基本的にV12以外のフェラーリを指す言葉となっています。何故V8フェラーリとは言わないのか、それは過去にV6を搭載したフェラーリを販売してことがあるためです。1967年~1974年の間に販売されたディーノ206・246GT、246GTSにV6が搭載されていました。
当時、エンツォ・フェラーリは「V12以外はフェラーリに非ず」としていて、V6エンジンを搭載したディーノは別ブランドを名乗ることになります。その後1970年代半ばにディーノブランドは廃止されフェラーリのラインアップに組み込まれています。
※ちなみに、ディーノはフェラーリの創業者エンツォ・フェラーリの長男で1956年に若くして亡くなったアルフレード・フェラーリ(愛称:ディーノ)のことです。このピッコロ・フェラーリのアイデアもアルフレード・フェラーリとのことです。
フェラーリ・348のメカニズム
販売期間 | 1989年~1994年 |
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乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドア クーペ(tb/GTB) 2ドア タルガトップ(ts/GTS) 2ドアスパイダー(スパイダー) |
エンジン型式 | 90度V8 DOHC 4バルブ |
駆動方式 | MR(縦置きエンジン・横置きミッション) |
変速機 | 5速MT |
サスペンション | 前・後共:ダブルウィッシュボーン式 |
全長 | 4,230mm |
全幅 | 1,895mm |
全高 | 1,170mm |
ブレーキ形式 | 前・後共にベンチレーテッドディスク式 |
最高出力 | 300PS/7,000rpm |
最大トルク | 31.6kgf·m/4,000rpm |
参考:
フェラーリ・348
最後に
ここまで、ピッコロ・フェラーリ三代目フェラーリ・348についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?東京ユーポスでは、今回紹介したピッコロ・フェラーリ三代目フェラーリ・348を積極買取しております。他社よりも高値での買取りに自信がありますので、車の売却をご検討の方はぜひ東京ユーポスにご相談ください。