独立チューナーだったAMG。現在は誰もが知るメルセデス・ベンツAMGは、1999年に当時のダイムラー・クライスラーに吸収されました。今回は、メルセデス・ベンツAMGのご紹介です。
そもそもAMGとは!?
AMGは、1967年にレース用自動車エンジンの設計会社として創業しています。AMGの社名は創立者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Hans Werner Aufrecht)、エンジニアのエアハルト・メルヒャー(Erhard Melcher)、アウフレヒトの故郷であるグロース・アスパッハ(Großaspach) の頭文字を取ってAMGとなっています。
ベンツは1955年のル・マン24時間耐久レースで接触事故によりドライバーと83名の死者を出す大変大きな事故を起こしてしまい、そのことがきっかけで、車のレースに積極的に参加することを控えるようになりました。そんな中、ベンツのエンジニアだったハンス・ヴェルナー・アウフレヒトと協力者のエンジニアのエアハルト・メルヒャーと共に高性能エンジンを開発をひっそりと続けていました。自宅でもレース用エンジンを開発し続けていました。ベンツの1955年のル・マン24時間耐久レースの事故から10年目の1965年に二人が開発したエンジンを搭載した車・300Eで年間10勝という実績を挙げ、1966年末にメルセデス・ベンツを退社し1967年にAMGが誕生します。その後、1999年に当時のダイムラー・クライスラーにAMGは吸収され2014年よりメルセデスAMGとして現在に至っています。
通常モデルとAMGモデルの違い
ベンツのサブブランドとしてAMGモデルがありますが、大きくいえば「サーキット仕様のスポーツモデル」ということになります。以下のAMGモデルと通常モデルの比較を見れば一目瞭然ですが、エンジンやサスペンションなどを調整して、サーキット走行に適したパフォーマンスを発揮できるのがAMGモデルとなります。外観も、専用のアルミホイール、エアロパーツが装着されます。リア右上にAMGのエンブレムが付き、リア左上にはS63、G55というような通常とは違うエンブレムが付きますので町中で見かけたらすぐに分かるかと思います。
三菱にもAMG?
AMGはダイムラーに吸収される前、三菱のデボネアV(1986年~1992年)S10系と三菱のギャラン(1987年~1992年)E30系をAMGグレードとして販売した過去があります。デボネアは主に内外装のカスタマイズ。ギャランは、全体的(内外装、エンジン、変速機等)にAMGの手が入ったチューニングモデルとなります。
AMGモデルと通常モデルの比較
ここでは、Sクラス(S63ロング W222とS600ロング W222)で比較してみます。
初代ナビゲーター基本メカニズム(1997年-2002年)
乗車定員 | 通常:5名 AMG:5名 |
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ボディタイプ | 通常:セダン AMG:セダン |
エンジン | 通常:V型12気筒SOHCツインターボ AMG:V型8気筒DOHCツインターボ |
駆動方式 | 通常:FR AMG:FR |
変速機 | 通常:7AT AMG:9AT |
サスペンション | 通常:前 マジックボディコントロール 後:マジックボディコントロール AMG:前 AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション 後:AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション |
全長 | 通常:5,225mm AMG:5,305mm |
全幅 | 通常:1,900mm AMG:1,915mm |
全高 | 通常:1,495mm AMG:1,500mm |
ホイールベース | 通常:3,165mm AMG:3,165mm |
車両重量 | 通常:2,290kg AMG:2,200kg |
最高出力 | 通常:530ps(390kW)/4900~5300rpm AMG:612ps(450kW)/5500~6000rpm |
最大トルク | 通常:84.6kg・m(830N・m)/1900~4000rpm AMG:91.8kg・m(900N・m)/2750~4500rpm |
参考:メルセデスAMG
最後に
ここまで、メルセデス・ベンツのAMGについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?東京ユーポスでは、今回紹介したメルセデス・ベンツのAMGを積極買取しております。他社よりも高値での買取りに自信がありますので、車の売却をご検討の方はぜひ東京ユーポスにご相談ください。